彼女や曖昧な関係の女性のことを、周囲に「俺の女」と言う男性がいます。上から目線にも捉えられがちなこの発言には、どんな意味があるのでしょう。
もちろん全ての男性が「俺の女」と言うわけではありませんが、ほとんどの人に共通する基本的な男性心理として、「自分のもの」にしたがる傾向があります。
では、どのような意味で男性は「俺の女」という言葉を使うのかをみていきましょう。
男性は独占欲・支配欲が強い
男性が「俺の女」と発言するときは、その女性を「俺のもの」としているわけです。それは、男性にそもそも備わっている独占欲・支配欲からきています。
男性は幼いころから、〇〇レンジャーのような戦闘物が好きです。これは本能から来ている競争意識がそうさせていて、大人になってからも常に人と比べながら生きている人が多いでしょう。いわゆる男性性と呼ばれるものがそうさせています。
人と比べながら競争社会で生きている男性にとっては、「取る」「取られる」というような縄張り争いが主流になります。そのため、取られたくないものにおいては独占欲や支配欲が強くなる傾向があるのです。
男性の言う「俺の女」の意味
競争意識の高い男性たちが、縄張り争いをする時に使う「俺の女」という表現には2つの意味があります。
取られたくないぐらい大切
1つ目は「取られたくないぐらいこの人が好き」ということです。
「こいつは俺の女だぞ」と言うことで、他の男性が手を出せないように境界線を作ります。そうしてでも守っておきたいということです。
この心理には、「何かあったときに俺が一番に駆けつけてやる!」というような男性が女性を守るという気持ちが入っています。それほど大切にされ、失いたくない存在ということです。
失ってしまいそうで不安、自信がない
もう一つは、大切なものだけど失ってしまいそうで不安ということです。「自分のそばにずっといてくれる自信がない」とも言えます。
上から目線な自信満々の態度からは想像できないかもしれませんが、「俺の女」という心理には、こういった不安や自信のなさが隠されています。
「絶対にこいつは俺のそばから離れない」「誰が来ようとも俺たちは強い絆で結ばれている」という自信があるときは、わざわざ「俺の女」と言って周りをけん制しないものです。この発言をする人には、もともと自信がない人が多いと言えるでしょう。
女性は「俺の女」発言をこう見ている
では、「俺の女」と言われることに対して女性はどう思っているのでしょうか。
正式に付き合っている人から言われた場合
正式に付き合っている彼氏から言われた場合、「女をモノ扱いしている」ととらえる人が多いです。そこには、女性の「対等な人間関係を築きたいのに下に見られている気がする」という気持ちがあります。
女性は男性と違って、競争というよりも分かち合うことに重きを置く傾向があります。ですので、男性に上下関係のような言い方をされるのは寂しくなりますし、受け入れがたいでしょう。
関係性が曖昧な人から言われた場合
一方、関係性が曖昧な彼から言われた場合は話が違ってきます。
その彼のことが好きな場合、「俺の女」と言われたら期待する面もあるでしょう。「俺の女と言ったけど、この人は私のことをどう思っているのだろう?」と混乱してしまうかもしれません。
関係性はまだ曖昧かもしれませんが、その男性に「俺の女」と言わせたことには大きな成果があります。男性が「俺の女」と言うには先ほどのような理由がありますので、そこをうまく使っていくことが恋愛成就への一助となるでしょう。
「俺の女」と言う男性とうまく付き合う方法
「俺の女」と言われてうれしい女性、うれしくない女性とそれぞれあるでしょうが、2人の関係性をうまく運んでいくためには、彼のこの自信のなさや不安を解消してあげることが大事です。
そのためにも、自信のなさや不安は何から来ているのか見極める必要があります。
それは、あなたからの愛情表現が足りなくて不安になっているのかもしれません。この場合は「好き」と彼に伝えることもそうですが、あなた自身が彼といるときに楽しく幸せな感情を感じることも効果があります。
または、あなたはたくさん愛情を注いでいるけど、彼は「こんな俺はいい奴じゃない」と自己否定が強まっていて、あなたの愛情を受け取れないでいるのかもしれません。
この場合は、彼の愛情や優しさの部分に目を向けて褒めたり、頑張っていることを承認したりするといいでしょう。