出会いを求めて婚活する人が増えているのと同時に、離活と呼ばれるものも増えているのをご存知でしょうか。離活とは離婚活動を略したもので、離婚に向けて準備する活動のことです。
ただ離婚するのではなく、離婚後の住居や仕事を整備するのが離活なのです。
特に離活が必要になってくるのが専業主婦の人たちです。新たな住まいを準備したり、離婚後に安定した生活を送るために貯蓄と仕事の両方が必要となってきます。
今回は離活主婦の特徴や、必要な貯蓄について紹介します。
主婦が離婚を考えるきっかけ
互いに愛し合って結婚したとしても、夫婦関係にはトラブルがつきものです。ふとしたきっかけから離婚を意識し始め、それが離活へと繋がっていきます。
では、何が主婦に離婚を考えるきっかけとなるのでしょうか。
夫の浮気
最も多い理由は夫の不貞行為でしょう。特に近年はSNSが流行し、異性が簡単に出会えてしまう時代です。
以前ならば会社の同僚や取引先の女性との浮気が一般的でしたが、今の時代はSNSで知り合った女性と浮気する男性も増えています。
互いに共通の知人がいないため、気軽な気持ちで浮気を始めてしまう男性も多いのです。
性格の不一致
これもよくある離婚理由ですが、性格の不一致と言っても様々なパターンがあります。
夫の金遣いが荒かったり、育児に積極的ではなかったり、結婚するまでは見えづらかった問題が出てくることで離婚を意識し始めるようになるのです。
具体的な離活の方法
離活とは具体的に何をすればいいのでしょうか。夫への不満からとにかく早く離婚したいと周りが見えなくなる人も多いですが、離婚後に苦労しないためにも入念な準備が必要です。
短期戦で離婚するのではなく、準備期間を稼ぐためにも長期戦で決着をつけた方がいいでしょう。
夫の財産を把握する
離婚する際には、婚姻中に得た財産を共有することができます。いわゆる財産分与というものです。
家財道具、車、預金、不動産などがこれに該当し、離婚に踏み切る前に相手の財産を把握しておくことが必要です。
なぜなら、財産分与の取り決めをした後に見つかった財産は請求できないからです。夫の給与や預金はどれくらいかなど、分かるところから埋めていきましょう。
浮気が原因の証拠集め
離婚を考えた原因が夫の不倫や浮気にある場合、慰謝料を請求できるかもしれません。しかし、不倫も浮気も単なる疑惑だけでは慰謝料を請求できません。記録に残る証拠が必要なのです。
夫と浮気相手の間に肉体関係があったのかどうかは、LINEやメールの履歴、ラブホテルに入る瞬間の写真などが証拠となります。ホテルの写真は難しいですが、メールの履歴などは比較的簡単にチェックできるはずです。
資格取得の期間
離婚後に何の仕事をして生きていくかも重要なポイントとなります。就職活動を上手く進めるには、何か資格を取得しておくのもおすすめです。
実際に離婚してからの資格取得は難しく、離婚後すぐに理想の仕事を始められる体制を整えておくといいでしょう。
離婚後にかかる費用
1人暮らしを経験したことがある人は別ですが、初めて家探しをする人はかかってくる金額に戸惑うものです。離婚するまでにどれくらいの資金を準備する必要があるのでしょうか。
新居探しにはお金がかかる
家を借りるためには家賃はもちろんですが、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料、引っ越し費用も必要です。借りるお部屋の規模によって変わってきますが、30万円から40万円ほどは準備しておくべきでしょう。
仕事を見つけるまでの資金
離婚後に仕事を探す場合は、当面の生活費が必要です。家賃、食費、生活費以外にも新生活は出費が続くもの。最低でも20万円程度は考えておくべきでしょう。
長期的な視点で離活を
新居探しや生活費のことを考えると、離婚する際には最低でも100万円ほどは必要です。気の遠くなるような金額ではありますが、夫への怒りを抑えて長期的に離活を進めていかなければなりません。
離婚後の生活まで見据えて準備し、快適な新生活をスタートさせることが離活の目的なのです。