家父長制の問題点や現在の夫婦の形について:ジェンダーの問題に繋がる恐れが

記事の著者:Kanako

家父長制という言葉をご存知でしょうか。家長となる男性が権力を独占し、家族を支配する家族形態のことを言います。現代的に言うなら、亭主関白に近いイメージです。

今では聞き慣れない言葉となりましたが、その考え方は現代でも残っている部分があります。それが原因で起きている問題もあり、昔の話と片付けることはできません。

男女平等が謳われる現代ですが、家父長制の考え方がどう伝わっているでしょうか。今回は家父長制について詳しく見ていきましょう。

家父長制の問題点とは?

家父長制の歴史は古く、日本では戦国時代にこの考えが一般的になったと言われています。妻となる女性は嫁入りすることで男性の所有物になると考えられるようになり、女性は男性に従うべきとの考えが広がっていきます。

この考え方は男女差別に繋がりますが、未だにこうした考えを持っている男性も少なくありません。それでは家父長制の問題点とは一体何か、ひとつずつ確認していきましょう。

DVに発展する恐れがある

今でも大きな問題になっているDVも、男性の方が上だとの傲慢な考えから起きていることがほとんどです。過去より夫が妻に罰を与えることがあり、DVはその名残と言えます。

DVは現代でも離婚理由の上位に挙げられるもので、解決するのが難しい問題となっています。

男女ともに健康に悪い

家父長制の中において男性は自由に振る舞っているように思えますが、健康を害する恐れがあると言われています。

なぜなら、家庭内での権力を維持するためにリスクを冒すからです。現代の亭主関白もそうですが、その環境を維持するためには男性が結果を残しておく必要があります。

お金を稼げない男性は権力を維持することができず、家庭内での力も弱まっていきます。自分自身にプレッシャーを与えているという訳です。

昔も男性は社会的に優位な立場になろうと競争社会に身を置いたため、死亡リスクも高まったと言われています。ストレスを抱えながらの生活だったのです。

当然自由が制限されている女性側もストレスが溜まるため、男女揃って健康に害を与える環境と言えます。

ジェンダーの問題に繋がる

ジェンダーとは、社会的・文化的側面から性別のことを捉えることを意味します。分かりやすく言えば、「家事は女性がするもの」、「男性はブルー、女性はピンク」といった偏った考え方のことです。

今でも料理や育児は女性の仕事といった考えを持つ男性は多く、それも亭主関白に繋がる理由でしょう。その常識を男性が女性に押し付けて、女性の負担になってしまうことも少なくありません。

家父長制のメリットはあるの?

男女差別に繋がる家父長制の考え方にメリットを見出すことは難しく、現代で認められる考え方ではありません。しかし、一部では家父長制が無くなったことで少子化に繋がっているのではないかとの意見もあります。

男女平等へ向かって時代が進み、女性も自由な選択を下せるようになりました。今では男女とも大学卒業後に就職活動をするのが当たり前となっており、昔の家事手伝いといった道は消えつつあります。

その影響もあってか日本では男性の力が弱まり、お一人様が増えてきています。結婚しない人が増えれば当然出生率は減退することになり、少子化へと繋がるのです。

これを家父長制のメリット、デメリットで区切るのは難しいですが、結婚観や家庭の形が変わったことが婚姻率の低下や離婚率増加に繋がっているのは間違いありません。

家事は女性がやるもの、男性は外で稼ぐものといった固定観念を持っていては現代の結婚は成り立たないのです。また、現代では男女間の収入格差が無くなってきているため、亭主関白的考えは通用しません。

昔より男性は他社との競争に打ち勝って家庭内での権力維持に努めてきましたが、現代でこの権力を手にする男性はごく僅かでしょう。

現代では無くなりつつある考え

戦国時代より続いてきた家父長制はほとんど存在しないものとなり、今の若者でこの言葉を知っている人も少なくなっていることでしょう。

結婚の形も変わってきており、女性が男性の所有物との考えも無くなってきています。

もしも亭主関白な家庭を希望しているのであれば、デメリットなどをチェックした上でパートナーと話し合うようにしましょう。