僧侶の離婚率・離婚する理由 :宗教の違いが原因になることも

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お寺については普段あまり接することがないので、実態についてよく分からない部分が多いです。ましてや僧侶については、さらに分からないはず。

僧侶という職に就いていても人間なので、離婚もします。離婚の原因には、宗教による価値観の違いが挙げられることも。僧侶の実態に迫りつつ、理由を見ていきましょう。

僧侶の離婚率

僧侶の正確な離婚率については、はっきりと分かっていません。聖職である僧侶は離婚する人が少ないというイメージがありますが、離婚する家庭は比較的多め。特に高いという評判も聞かないため、一般家庭と離婚率は同じと言えるでしょう。

仏教の教えを通じて世の中の在り方を学ぶ僧侶は、私たち一般人よりも悟りに近い立場にあることは間違いないです。ただし、仏教では僧侶はどんなに位が高い人でもこの世の中では修行中であるという教えを説いています。そのため、離婚というトラブルを経験することもあり得ることです。

僧侶が離婚する理由その1:不倫

僧侶も性格の不一致など一般家庭と同じ理由で離婚することがあります。その他の僧侶特有の離婚する理由は、大きく分けて2つ。1つは僧侶本人による不倫、もう1つは宗教上の価値観の違いです。

まず、僧侶はその気になれば不倫しやすい条件が整っています。僧侶は、多くのお金を自由に扱いやすいことが理由として挙げられます。具体的には、檀家からの寄付、霊園などの運営による利益など。さらに、宗教法人は様々な税が免除されます。

次に、自由な時間が多い点です。お寺によっては、夜は自由な時間ができるところもあり、その時に繁華街に飲みに行く僧侶もいます。また、僧侶同士で連れ立ってキャバクラなどに行くことも。

僧侶が離婚する理由その2:宗教による価値観の違い

夫婦の間で異なる宗教または宗派を信じている場合、それぞれの価値観がぶつかり合いトラブルを招くことがあります。

例えば、冠婚葬祭をどちらの宗派の形式で行うかはよく話し合って決めなければならない問題です。 宗派の違いから意見が衝突し、結婚せずに別れるカップルもいます。

あるいは、結婚した後でそれぞれの宗派の違いが浮き彫りになるパターンも。僧侶の配偶者が別の宗教に入信した結果、宗教上の価値観が衝突する場合もあります。

新興宗教の中には他宗教との結婚を認めないところもあり、僧侶の配偶者がそのような宗教に属した場合は離婚の確率が上がると言えそうです。日本国憲法で信教の自由が定められている通り、どの宗教を信じるかは誰にも強制はできません。そのため、意見が衝突した時には、妥協が難しい場合も。

離婚によるデメリット

僧侶が離婚すると、聖職者としての評判を失う恐れがあります。僧侶は修行中の身であることは確かですが、それゆえに在家の門徒よりも厳しい倫理観が求められるそう。離婚の理由によっては悪評を買ってしまい、僧侶としての活動が行いにくくなるケースも考えられます。

『月刊住職2016年10月号』(興山舎)では、離婚問題がきっかけで住職を罷免された僧侶のケースが掲載されたことも。兵庫県の高野山真言宗のお寺で起きた事件で、住職の離婚は檀家からの不評を買いました。

その結果、「檀家の帰依を失った」として、宗派から住職に罷免が言い渡されています。僧侶の離婚が、全てこのような厳しい結果になるとは限りません。しかし、檀家をはじめ世間からの信頼が重要な職業であることは確かです。