複婚・重婚・一夫多妻制の違い:日本でも稀に生じることがある!

記事の著者:SARAS編集部

3人以上の複数の人と婚姻関係を持つ複婚、配偶者がいるのに重ねて結婚する重婚、1人の男性が多数の女性を妻とする一夫多妻制など、性別や形式にとらわれない、多様な婚姻形式が世間に認知されつつあります。

複婚・重婚・一夫多妻制について気になる人はチェックしてみてください。

日本における複婚・重婚・一夫多妻制の扱い

日本では、1898年(明治31年)までは一夫多妻婚が認められていましたが、明治維新以降は複数の配偶者を持つことは認められていません。

しかし、最近ではポリアモリーのような、複数の異性と家族同然の生活をしている人がたびたびTVに取り上げられるなど、注目を集めています。

複婚とは

複婚とは、1人の男性もしくは女性が、同時に2人以上の配偶者をもつ婚姻の形式を言います。一夫多妻制も複婚に含まれますが、一夫多妻制よりも多くの組み合わせが存在するのが複婚の特徴です。

複婚は別名多夫多妻(ポリガミー)とも呼ばれ、性的指向の1つとされています。

重婚とは

重婚とは、すでに結婚している人がさらに他の配偶者と婚姻関係をもつことを指し、イヌイットなどの少数部族などに対して認めている婚姻の形式を言います。

日本は届出による法律婚主義がとられているため、配偶者のある者が重ねて婚姻の届出をし、戸籍事務処理上の過誤が生じて受理された場合など、極めて例外的に生じることがあります。

一夫多妻制とは

一夫多妻制は名前の通り、1人の男性に対して、複数の妻を嫁に迎える婚姻の形式を言います。一夫多妻制を別名ポリジニーと呼び、一妻多夫制はポリアンドリーと呼びます。

一夫多妻制を法律で認めている国はマリ・セネガル・ナイジェリア・タンザニアなどアフリカ諸国が多く、15カ国以上にのぼります。一妻多夫制を認められている地域もありますが、一夫多妻制に比べて少ないのが現状です。

複婚・重婚・一夫多妻制における問題点

世界の849の文化圏を調査した文化人類学者のジョージ・マードックは、「一夫多妻制の地域では、実際に数十人の妻を抱える男性もいるが、2人以上の妻を持つ男性は全体の1割にも満たなかった」と自身の論文で述べています。

複婚・重婚・一夫多妻制などの婚姻形式は、1人の男性が複数の妻とその子どもを育てることが必須のため、裕福でないと家庭は成り立たないという問題点があります。

まとめ

大昔は人間の寿命が短く、その短い寿命の中で地位や権力の争いがあったため、より有能な遺伝子を残すための手段として一夫多妻制は理にかなっていたといえるでしょう。

しかし平均寿命が伸び、激しい権力争いに参加しなくても生きていける現代では、1人の妻と家庭を築いていく一夫一妻制が合っていると言えます。